水虫その3 紫外線治療(殺菌)で治す!
■水虫シリーズの3回目は紫外線殺菌治療の解説です。
角化型(角質増殖型)の水虫など、広範囲に拡がった水虫は、
薬を塗り残した部分が出来たりして、
なかなか完治するのが難しいものなんです。
また狭い範囲でも、ちょっと治りかけてくると、毎日欠かさず薬を塗るのを、
ついつい面倒くさくてサボってしまって、
また菌が復活することもよくあることですね。
そんな方にお奨めなのが、1日1分で効果抜群の、紫外線を使った治療です!
紫外線と聞くと、肌に害のある悪いイメージが強いですが、昔から殺菌に使われてきたんですよ。
理髪店とかサウナで見かける、ブラシを入れる消毒器あるでしょ、
あれも実は紫外線ランプを使っているって知ってました?
ここでちょっと紫外線についての科学的な知識を整理しましょう。
面倒くさい人は読み飛ばしてね。
太陽からは広範囲にわたる電磁波が放射されていて、紫外線はその電磁波の一種です。
最近よく聞くUVというのは、UltraVioletの略ですネ。
波の山から山、または谷から谷を「波長」と呼びますが、
その波長の範囲によって次のように分かれます。
紫外線(100~380nm) 、可視域(380~780nm)、赤外線(780nm~1mm)
※nm(ナノメーター)=10億分の1メーター
更に紫外線は次の3つの区分に分かれます。
UV-C 100~280nm 、UV-B 280~315nm、UV-A 315~380nm
ついでに赤外線の方はと言うと、次の3つの区分に分かれます。
IR-A 780~1400nm、IR-B 1.4~3μm、IR-C 3μm~1mm
※μm(マイクロメーター)=100万分の1メーター
ちょっとこんがらがってきました?
眼に見えない光線で、波長が短い方が紫外線なんですよ。
私達が太陽光線から浴びている紫外線の90~95%はUV-Aです。
皮膚へ悪影響を与えるのは、わずかに地表に達するUV-Bで、UV-Aの1000倍も有害です。
UV-Cはもっと危険ですが、オゾン層が吸収するのでほとんど地表まで届きません。
だからオゾン層が破壊されると大変なんです!
みんな皮膚ガンになって死しんじゃいますよ!
さて、紫外線による殺菌に話を戻しましょう。
細菌はその細胞の中に核を持っていて、
遺伝情報をつかさどるDNA(デオキシリボ核酸)がその中に存在しています。
このDNAの光の吸収スペクトルは、260nm波長付近に吸収帯を持っています。
そして、紫外線の菌類への殺菌効果の波長特性が、
実はこのDNAの吸収スペクトルと非常によく似ているのです。
つまりどういうことかというと、
適切な波長で適切な強度の紫外線を細菌に照射すれば、
細菌細胞内のDNAに作用して光化学反応をひき起こし、
細菌のDNAの遺伝コードを破壊することによって
細菌を不活性化させます。
正しいDNAコードがなくては細菌は増殖することができなくなりますので、
死滅してしまうのです。
照射強度 30mW/cm2、波長254nmで行った殺菌実験では、
赤痢菌が0.15秒で死滅しています。
ちなみに、大腸菌 0.36秒、ブドウ球菌 1.3秒、結核菌 0.4秒、
インフルエンザ 0.3秒、ポリオウイルス 0.8秒、B型肝炎ウイルス 0.8秒といった結果です。
どんな菌にも効果があります。
水虫の原因も、白癬菌というカビの一種である菌でしたね。
殺菌効果の高い260nm付近の紫外線を照射すれば、
水虫も破壊されます。
1日1分程度で、患部に照射するだけならば、
人体に影響することも無く治療ができます。
残留物がないので、日焼けやシミの心配がいらないのです。
ただし念のために眼への影響を考えてUVカットサングラスをかけておきましょう。
紫外線は電力をほとんど消費しませんので、電気代もほとんどかかりません。
紫外線殺菌は、実は塗り薬よりもお手軽に完治できる、
水虫治療の秘密兵器なのです!!
治療器について詳しく知りたい方は、こちらを参考に。
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