花粉症の診療指針
専門医による作成委員会が作成する「花粉症の診療指針」の、2006年改訂版が発表されました。
今回の指針では、花粉症の重症度に応じた治療薬の使い方の目安が初めて示されています。
くしゃみや鼻をかむ回数が1日5回程度までの軽症から、20回を超える最重症まで、基本になるのが「第2世代抗ヒスタミン薬」と呼ばれる薬です。
ヒスタミンは、花粉などの抗原にアレルギー反応を起こした時、細胞から放出される物質で、神経を刺激するなどの作用があり、これがくしゃみや鼻水を引き起こす。この物質の放出を抑えるのが抗ヒスタミン薬です。
「第2世代抗ヒスタミン薬」の特徴は、中枢作用である眠気の副作用がないことや、作用時間を長くして、服用回数を1日1~2回にしたことなどで、具体的には、ロラタジン、塩酸フェキソフェナジン、塩酸セチリジン(いずれも成分名)など。
また、クロモグリク酸ナトリウムやトラニラストといった、「ケミカルメディエーター遊離抑制薬」と言われる種類も第2世代抗ヒスタミン薬です。
ただし1日あたりの薬剤費はかなり高めになりますのでご留意を。
ちなみに第1世代抗ヒスタミン薬は、マレイン酸クロルフェニラミンやフマル酸クレマスチンなどで、市販の点鼻薬の多くにも入っています。
お安いので眠気の副作用があまり来ない人はこちらでも良いかも。
また指針では、くしゃみ、鼻水が多いか、鼻づまりに悩んでいるかのタイプによって薬を選択するよう勧めています。
抗ヒスタミン薬は、くしゃみ、鼻水に効果が大きく、一方、鼻づまりには、鼻粘膜の腫れを軽くする抗ロイコトリエン薬が中心になっています。
根本治療として期待されるのが、花粉エキスを注射し、アレルギー反応を起こしにくくする減感作(げんかんさ)療法と言われる治療法。
これは以前ご紹介したパピラのメカニズムと同じです。
早期治療に適しているので、早めに試してみてはいかが?


